見えるようで見えないようで

てのひらに

のるほどの世界しか

見えなくて

どんどん感情がなまけものに

なってくる


知り放題

とり放題

見放題

読み放題

聴き放題


だから

嘘も本当も

そんなにめずらしくなくなって


作ることも

創ることも

歓迎されなくなった


てのひらに載るほどの

未来しかないのなら

笑っても

泣いても

しかたないんだって


いま

空があたりまえに存在するのに

てのひらに雲を眺めて

わかったようなふりを

している


ぼくたちは

何もかも知っているふりを

きめこんでる