もう一度僕は

もう一度僕は

遠い昨日に出会った


引き出しの奥の

鍵の壊れた日記の

香りで呼び覚まされた記憶の

幾度目かの夏の


ほんのささいな

ひとときだった


手放したはずの

遠い昨日に出会った僕は


ふりはらったものか

たぐり寄せたものか

まどろみの中で迷ったんだ


夢のない眠りが

ふたりを引きさいた日から

どれぐらいたったのだろう


もう一度

僕は昨日に出会って

ぼんやりした夏空を思ったんだ