天の大鍋

孤独な心臓たちが

ぐつぐつ震える樹上の空は

それはもう焼け落ちそうに美しく

われ先に口づけしたいと

焦がれるほどでした


孤独な心臓たちが

ふつふつ震える樹上の空は

それはもう身悶えするように艶やかで

われ先に触れたいと

夢見るほどでした


孤独な心臓たちが

ふつふつ震える樹上の空は

それはもういずれは行き着く場所なのですが

われ先に愛も涙も注ぎこもうと

焦るほどでした