ある詩人の告白

“みっともない”

“大口あけるんじゃない”

“やかましい”


厳しく厳しく言われ続けているうちに

笑い方がわからなくなり

泣き方もわからなくなり

自分の奥から出てきたこれは

果たして悲しみなのやら喜びなのやら

女の心か男の心か

二十歳過ぎても

確かなものではなく


それなら何かに例えることぐらいは

できるかもしれない

それで毎日

たいして夢も見ずに綴っているのです