詩人屋さんといっしょ#2〜トーザ・カロットの人々

あの星には空がなくて

それどころか

すでに猫もいなくて

道案内をしてもらえなかったのは

残念だった


ただただ真っ赤で

ただただ吹き荒れていた


空がすっかり降り終わったから

猫だって人だって

どうしていいか

わからなかっただろうねえ


その日はたまたま

星だけではなくて

時を渡ってしまったらしいと気づいたのは

トーザ・カロットに帰ってきてからのこと


人が行くのは

もう難しいかもしれないね


いまも

そこに星があれば

ここから見えたとしたら

いくらかは青さは残っているだろうけれど

緋の色に近づいてきているはずだ


切ないねえ


元旅猫の詩人屋さんは

ふう、と息を吐いて

珍しくイカ耳になりました